あれ、どうやったっけ

(たぶん)テキストサイト風blog。文が安定するまで書き直しあるからメンゴ。

僕がもし出版社の人間で、漫画村の件を悪用してカネのぶっこ抜きを検討するなら

カスラックおよびACCSが見本になるかな

例の如くカドk 某大手出版が真っ先に目を付けそうにも思うんですが「漫画家の著作権保護をウチが全部一括で請け負います」という法人を立ち上げるんじゃないでしょうか?

だいたいの出版社がそこに加入って感じで、入らなかったらハブられるとかトーハンとか日販とか大阪屋(今は大阪屋栗田か、昔返本のバイトしたことある)からシカトとかですかね。

名目上機動的かつ効果的な海賊版の排除を目的とした著作権の中央管理体制の実現という絵を描くのが予想されるイヤなパターンかな?

その場所に立てる奴はもう何もしなくてもカネ入るから楽ですよね。裁判したときの損害賠償金も自分で抜けるからマジうめぇ。無論弁護士とかそういうのを雇用する費用は発生しますが漫画が存在し続ける限り恒常的な収益が生まれるサイコーのビジネスですね。

法務部絡みの規模縮小ができるので経営コスト下がりますよというのが出版社への営業トークになるかと思いますし、まあ実際そういう効果は得られるでしょう。

あとはどの出版社がメインで版権管理やるのかがモメそうですが、まあ大手4~5社が委託費折半しようぜが落としどころかしら。おーう談合のにおい

著者に発生する被害

まあ……印税は減るでしょうね。半分くらいは。

委託費の負担は一応出版社と著者が折半ということになりますかね? あるいは無知な書き手が相手なら出版社が著者に全部持たすとか。

形式がどうかは分かりませんが、出版の契約の際に印刷物及び電子書籍著作権(正確には版権)は全て ナントカ法人 xxxx に管理を委託するものとするという条文が付く感じ。あとは「条件飲めないならヨソに行け、飲んでくれない限りウチでは出せないから」でフィニッシュ。新人賞取った人とかなら飲むしかないでしょうな?

JASRACに準じるなら売値のうち8%が信託費にかかるものとしましょう(ICレコーダーだのへの録音で6%らしいんで、ちょっと乗せ位)。

書籍代の 8%~10%程度(小説の大御所だと15%程度?)が印税らしいんですが、ここから出版社と著者で4%減殺して「4~6%が印税」ってあたりになるでしょうか。これらは委託代として徴収されるものです。著者が無知なら「8%が委託費となりますので印税は2%です」という可能性もあるかと思います。

僕はラノベの方しか知らないんですが 5000部 * 600円 = 3,000,000円 (初版)ですから、印税が4%~6%まで落ちると6万円から18万円程度が印税として入ることになります。うんこれってアルバイトのほうが給料良くないかな? 漫画の方もこれに準じる感じでしょうか。

たしかノベライズ版のラノベで2~3%程度らしいので……「漫画版カスラック」が爆誕したらノベライズあるいは漫画ナイズの書き手はバイトやってるほうがマシとかになるでしょう。まあ1 ~ 0.5%くらいが印税じゃね? 1万5千 ~ 3万円。誰も書くわけねぇわな。

あるいは単行本の値段上乗せですかね? 著作権一括管理団体の運営費としての値上げが発生しますと各社がトップページに一斉に発表するような奴です。600円の本なら800円です。これはインフレでしょうか? たぶんスタグ(外的要因由来のコスト値上がり)ですね。

あくまでも仮定ですが

仮にの話ですが、各出版社が組んで印刷物用カスラックをこしらえたら単純に書き手が消滅するためエンタメ方面では印刷業界は終わるだろうと予想できます。

なぜかと言えば専業で書けるプロはいなくなるからですね。特に駆け出しならバイト掛け持ちしつつ書かないと金銭面でやってけなくなり、作品に投じられる時間は相当に減じるからです。あるいは資金面で詰んで活動停止とか。

副業の片手間クオリティがデフォルトになるので……人気の作品でも出版は半年から1年後でないと出せなくなるかも。続けざまに出していきたい状況下であっても生活面で難しいとかでしょうかね?

そうなると出版社は既に存在するプロの著書しか期待できなくなるわけですが、似たような芸風の本ばかりで新機軸がなく読者が離れる。

あとは……まあ著作権管理委託費が本に上乗せされたらば売り上げは減るでしょうな。別にWebの無料の奴読んでたらよくね? って話になるわけで。

現状だとWebで評判出た作品が出版物になる場合、「編集・校閲組版・装丁」することによるプライスおよびWeb小説をスコップするのメンドクサイ代として1000円台で売れてるわけですが……編集芸とか検索めんどくさい代にユーザーはいくらまで出すのか? という点は注意していきたいところですよね。

無論対抗策はある

僕が出版社の人間で漫画村の件で著作権保護を訴えて管理団体立ち上げて委託料もギってこれてうめぇビジネスを始めたとします。

腕のある人なら対抗策もあるでしょう。

「なろう」で書いて、売れたら絵師さんに挿絵頼んで、AmazonePubキメるというのは当然視野に入れておく方がいいのではないでしょうか? 1枚絵のカラーで1万円くらいだそうですが……間違ってたらごめん。

イラストの料金相場 | Skillots マガジン

ちょっとこの額ってランサーズ並みに安くね? という気はしますので長くお付き合いしたい絵師様なら2~3倍額出したほうがいいかもしんない。

現状足りないのはフリーの編集者・フリーの校閲マン(ウーマン?)・組版周りを依頼できるシステムでしょうか。一応これらも芸事なので……。売り上げのうち xx% みたいな形での支払いがベースになるかと思うんですが、カドカワはこっちにも参入しておきな? って感じ。

簡単に言うと(自費出版ではなく)インディーズ出版とでもいうか。前提条件としてWeb小説天下一武道会(別名「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」など)でそれなりの評価を得ていることが必要になりますが。

あるいはその辺ある程度自動化するWebアプリとかでしょうか。校閲ある程度までなら(誤脱・文字揺れ周りは)カバーできると思います。組版はわからん(見栄えするようにするにはデザイナーの介在が必要かも)。「編集」というか「味読に堪えるコンテンツのFIX」は多分自動化ムリ。

方向性としてePubが前提になるかなとは思いますがね。ISBNおよび取次の問題で紙ベースは流通に乗らんでしょうから、受注したらオンデマンド刷りがベースになるかな?

いやー極まってきたねー

さて例の如く当たるかどうか分からない予想ですが、僕だったら小説家になろう!」よりもカスラックの立場になろう!」とか「著者から吸い上げる管理者になろう!」って考えちゃいますね。

日本はあくまで商業国家であり、中抜きが基本のビジネススタイルです。技術競争が激しすぎるせいでしょうか、逆に技術の劣化が大きいのかな? って感じ。

2018/3/12 追記

ちょっと途中からラノベ寄りの話になってるかなー? まぁ漫画も似たようなことになるだろーな(エンタメ括りで)って感じでオナシャス。